会社再生の相談でした。
こちらの会社さんには、もう4回呼ばれています。
お話だけしてて、話は進んでいません。
そう、あと一歩が踏み出せないのです。
社長も頭の中ではそれじゃダメだとわかっているはずです。
借金は返済可能な範囲を超えてしまっています。
でも今手を打てば、まだチャンスはあるということも。
しかし・・・
いざやるとなると、いろろんな疑問や不安が出てきます。
銀行の反応は?
他の保証人になんていいか?
妻や、家族は?
お客さんや従業員はどうなるのか・・・
アクションを起こせば良いことばかりじゃありません。
傷みも伴います。
こうしていろんなことが頭の中をよぎり、
いつしか考えているようで何も考えられなくなります。
その間、時間だけは過ぎていって・・・
時間が解決してくれればいいのですが、
対外時間の経過はマイナスに作用します。
僕のほうとしては、社長を前にして、
ただ質問に答えるだけです。
何回も同じことを聞かれることも日常茶飯事。
それでも淡々と答えます。
かつては、一歩を進めさせようと厳しい話をしたり。
期限を切ったりして、
逃げられないように仕向けたりもしていました。
でもこんな場面を繰り返すことで、
考え方やスタンスが変わってきました。
リセットボタンを押そうとする社長には、
こんな非効率な時間も必要なのかな、
と思うようになっています。
結局、会社を再生させるのは僕ではありません。
中にいる人が主役です。
そう思うと、当人たちが自力で
「どうにかするぞ」と立ち上がってくるのを
待っていた方がいいなんじゃないかな、と。
自分の選択に納得してもらいたいですしね。