僕は万年筆が好きです。
あるとき「また新しいものが欲しいな」と思い、面白そうなモデルがないかネットで検索してみました。
「万年筆 オススメ」
こんなキーワードで検索をかけたはずです。
すると、同じような内容のページばかりが候補としてあがってきました。
まず、どこに着目して選ぶべきか?からはじまります。
太さ、ペン先の素材、インクの吸引法・・・など
次に、有名ブランド紹介。
最後に、おすすすめの万年筆のモデルです。
ついでにタイトルも似てました。
「あなたが買うべき万年筆10選」みたいな感じのタイトルばかりです。
検索で上位にあがってきたページは、ほぼこの構成で作られていました。
きっと検索で強いからでしょう。
そして、紹介されるブランドも万年筆のモデルも、どのページでもほぼ同じ。
新しい発見もなければ、まったく面白くもありません……
このようなインターネット検索をめぐる傾向は万年筆だけでなく、他の分野でも同じ模様です。
パソコンのモニターを探したり、自転車を探しても。
おそらくこうなった理由は、企業がライターを雇ってひたすらページを増やしてインターネット集客をしようとしたためでしょう。
また、ネットで広告費を稼ごうとする人が、似たようなページを量産させたケースもあると思います。
いずれにせよ、実際にはその分野を良く知らない人が、他のサイトや文献等つぎはぎさせてページを作っているのだろう、ということです。
似たようなページがたくさんできて、検索で上位を占められたらどうなるか。
当然、自分のホームページに来てもらうことは難しくなります。
ネット広告を使う手だってありますが、予算の大きいほうが勝つ争いにすぎません。
ここまでお話した現象は、奥村の専門分野でも起きています。
私の分野のライバルは強大なので、それはより顕著でしょう。
事業承継、廃業、M&Aなどのキーワードを、行政系や上場企業、大手の会計事務所や弁護士事務所が本気を出して奪い合う世界です。
みなさんが読んでくださっている、このホームページのアクセス数は、昔に比べて相当減りました。
むしろこれまで僕のような組織も予算もない主体が、業界の巨人たちとよく渡り合ってこれたというべきなのでしょうか。
しかし、もう潮時。
インターネットの戦場から撤退すべきときがきたようです。
僕のように、他所にはないオリジナルなコンテンツを地道に書いてきた人間が報われなくなってしまっています。
今後は、ブログでの発信には、さほど力を入れないようにするつもりです。
そこでできた時間とエネルギーは、僕が主宰する『着地戦略会』とのコミュニケーションに使うことにします。
メルマガや音声レターをパワーアップさせ、勉強会等のイベントも充実させたいところです。
僕のブログを読んでくださっている方で、着地戦略会の会員登録がお済でない方は、ぜひどうぞ。
会費等は無料です。