兵庫県内の会社で取り組んでいる分社の案件、
税金の処理に難しいものがありました。
余計な税金を払わずに分社したいのは当然なこと。
難しい状況でしたが、
今回一緒にチームを組んでくれている税理士さんが
見事な解決策を出してくれました。
各分野の専門家が同じボードに乗っている意義を
実感できた瞬間です。
税務の課題に、法務側からのアイデアが役立ったり。
手続きやり方が、別の分野からの課題によって、
修正できたり。
最初から専門家がチームとして関わることで
個々ではできないパフォーマンスが発揮され、
案件をスムーズに進められるようになるメリットがあります。
しかし、社長の立場からすると、
必要になるかもしれない専門家を最初からテーブルにつかせることに
ためらいがあったりするようです。
先日も、新規事業を立ち上げる件で、
「デザイナーは必要になってからでいいんじゃないのかな」
と社長からの意見がありました。
その意見の真意は、
デザイナーの費用をできれば節約したい
というところにあります。
デザイナーを使わないで済めばコストが下がるし・・・
もし必要になったら、
仕方ないからそれから声をかければいいじゃないか、と。
その気持ち、わからないでもありません。
しかし、
やはり最初から巻き込んでおくべきだと思うのです。
最初から巻き込むことで、話がスムーズに進みます。
そしてなにより、後から専門家が合流することで、
それまでの積み上げが無駄になることを恐れるのです。
新規事業の件ならば、
後で合流してきたデザイナーが、
それまで作られてきたブランドの建付けに
矛盾を発見したとします。
しかし、そこに至るまでに相当な時間とエネルギーが
割かれています。
元に戻ってやり直したら大きなロスになるのです。
(しかし戻らないわけにはいきません)
こんなパターンは、実によくあるのです。
たしか、戦争の戦略論でも
「最初から最大の火力を用いよ」
みたいな教訓があったと記憶しています。
出し惜しみして、
必要に応じて少しずつ火力を増やそうとすることは
負けパターンなのでしょう。
プロジェクトに関わるプレーヤーについても、
同様のことが言えそうです。
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