とある顧問先でのお話です。
そこは事業承継に関連する依頼を受け、水面下でプロジェクトの準備をしています。
つい数日前も打ち合わせのために訪問しました。
本題に入る前に雑談をしていると、今回の新型コロナウィルスの話となりました。
業績への影響を聞いてみると「売上げが減少している・・・」と。
去年と対比すると明らかなようです。
そこで、準備を進めているプロジェクトは一旦棚上げし、新型コロナウィルスの対策に転換することを提案しました。
現場レベルでもいろいろとやるべきことがあるでしょう。(話題のテレワークとか)
経営面の対策としては、とにかく環境悪化に備えて手元のお金を確保すること。
顧問先の場合は、一番目の矢として「銀行への返済猶予をお願いしよう」ということで決まりました。
わずか1時間で、方針を転換し、具体的なやり方まで見通しを作りました。
銀行集会開催の段取りを進めてもらっています。
本当にこの方策が正解なのかは、現段階では分かりません。
たとえば、すぐに売り上げが回復する可能性だってあるでしょう。
しかし、危機対応に対しては、後手を踏むのが最悪だと思っています。
勇み足くらいでちょうどよいのではないでしょうか。
政府は政府で「今回への経済への影響を考慮して対策を行う」と発表しました。
しかし、それを待つのではなく、自分たちでやるべきこと、やれることをしておくべきでしょう。
フタを開けてみたら、政府の対策は不十分だったり、そもそも使えないものだったりすることだってあり得るのです。
そしてやるからには、最初から最大の戦力を投じて消火を目指すべきです。
私たちは一般的に面倒くさがりだし、変化を好みません。
ゆえに「様子を見ながら必要あればその都度対応しよう」となりがちです。
しかし、これをやっちゃうと、火は大きくなって消せた日まで消せなくなってしまったりします。
「どうしよう・・・」と思考停止に陥っている場合ではありません。
対策をやるか、やらないかをすぐ判断。
やると決めたら、スピーディかつ思い切って、です。
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