さて、補助金について不満を漏らします。
淡路島のプロジェクトで、
古民家をカフェに改修するため
県の空き家補助金を申請しています。
普通に申請書類を準備して提出したら
「移転前の住所を書いて出してくれ」
と担当者よりありました。
「・・・」
移転もなにも、うちは新しく淡路島に会社を作って古民家を買ったので、
移転前の住所なんてありません。
その旨伝えると
「引っ越し代も補助対象範囲に入ることになることがあるから
移転前の住所が必要」と。
(なお、うちは引っ越し代の請求をしてません)
こんなくだらないやり取りで、書類の往復が何度か行われました。
百歩譲ってあちらの形式的な問題は受け入れてあげるとして、
さらに不満なのはきわめてレスポンスが遅いことです。
書類を出してから、忘れた頃に
「ここの部分を直してください」とやってきます。
それなら早く言ってくれ、と伝えたい。
かれこれ2カ月は事業の予定が遅れています。
「補助金の許可がおりないと工事をしてはいけない」
というルールを設定されていまして・・・
補助金の問題点は、たくさんあります。
その中で僕が重大だと思うひとつが、
補助金にタイミングを合わせさせられることです。
今回のように、補助金待ちのためにスタートを切れないこともあれば、
受け取った補助金は期間内に使わなければいけない、とかも。
ビジネスをするのです。
お客さんにしばられるならまだしも、
本質と関係ない補助金に制限されることのマイナスは
実はとても大きいはずです。
ウチのケースならば2カ月売り上げが入ってくるのが遅れるし、
それ以上に、いい流れや勢いを止めらえることの痛手はたまりません。
この点について、
補助金を出す側の行政はどう考えているのでしょうか。
おそらく気にもしていないと感じます。
補助金を出すことが目的になっていて、
どう出せばいいまで気が回っていないのではないでしょうか。
しかし、補助金は、処理のやり方次第で、
ビジネスの好循環を止めてしまうし、
潜在的な損害を発生させるのです。
そこまで意識してほしい。
補助金を出して地域経済を活性化しようという意図なのでしょう。
だったら、お金を出すだけでなく、
『スムーズかつ最小限の相手の労力』で届けてることまでが
役割だと思います。
地域経済を担う一員として、
補助金をめぐる状況が変わることを願って書きました。
そして、私たち事業者としては
補助金にかえって足をひっぱられるようなことがないように
注意をしたいところです。