事業を成功させたい人が知っておくべきたった一つのことは?
・
・・
・・・たぶん、この手の安易な話にすぐつられないことでしょう。
やたらと簡潔化して人をあおってくる情報が
この世界には溢れています。
「これだけで誰でも簡単に成功!」みたいなものが。
あっ、気分を害してしまいましたか?
人を食ったような話をしてしまってごめんなさい。
せっかくなので、成功に必要と思うことをちょっと考えてみます。
お付き合いいただければ。
さて、尊敬する、僕と同世代の社長が千葉にいます。
すごくデキる方です。
ある時こんな話をしていました。
「シンプルに喜んでもらえると思って作ったら売れるんだけど、
こっちの思惑が先行してできた商品は売れないんだよね。
分かっているつもりだけど、それを繰り返しちゃうの(笑)」
こんなすごい人でもそうなんですね。
そして、とても成功しているとは言えない僕ですが、
社長の話の失敗の部分については
「そう、そう」と深くうなずけました。
商売は自己都合になっちゃうとうまくいかないのでしょう。
関連して思い出したエピソードがあります。
情けないけど披露します。
僕はおととし2軒目のシェアハウスを企画していました。
1軒目のときははじめての不動産の企画で、
たまたまそれがシェアハウスでした。
ドキドキしてやりましたが、
どうにかいい感じに軌道に乗せることができました。
その成功体験に味をしめ、2軒目にも乗り出したのです。
「こんな物件があるから何かやってみたら?」
と不動産業者さんから依頼がきたのがきっかけです。
商店街の中にある物件で、元カラオケボックスのビルでした。
このとき「これをシェアハウスにしたら、話題になるだろな」
と功名心が芽生えたのが正直なところです。
その後物件を完成させましたが、
ポータルサイトへの掲載にトラブルが発生したりで
入居者集めに苦戦します。
そして、すぐに撤退を決断したのです・・・
高い授業料となりました(涙)
1軒目のシェアハウスのときは、
そこで暮らす住人さんの笑顔をイメージできました。
自分でも「ここなら暮らしたい」と思えました。
でも2軒目のときは、
そいういうのはどこかに飛んでしまっていました。
2軒目の失敗には、2つの要因があると考えています。
一つ目は、先のように、お客さん視点が欠けていたということ。
そうなると失敗しやすいのはあたりまえです。
そしてもうひとつ、
自分都合の思惑ではじめるとパワーが沸かないということです。
今回お話したいのは、こっちです。
2軒目だって、信念をもって粘れれば軌道に乗せれたはずです。
でもそこまでがんばる気力が沸きませんでした。
要は、うまくいったら有名になれるという下心とともに、
他人にすすめられてなんとなくはじめたのです。
それじゃあ、モチベーションも、使命感も足りません。
もちろん、そんなに頑張れません。
成功させようとするエネルギーがどれほど沸くか。
事業や仕事を成功させたければ、
絶対に欠かしちゃいけない一番の肝でしょう。
テクニックなんて二の次です。
ではエネルギは―どこからやってくるのか?
それはプラスからもマイナスからも生まれます。
マイナスのエネルギーというのは、
将来への危機感などから生まれるエネルギーのことです。
それはそれで大きなエネルギーになるものです。
ただ、マイナスから生まれたエネルギーではじめると
案外うまくいかないように感じています。
どうしてでしょうか。
やっぱり、自分の危機感などからはじまっているから
視野が狭くなっちゃうのでしょうか。
自己都合に陥りやすいのかもしれません。
成功するには自分の力だけでは足りないのが普通。
でも、マイナスから生まれたエネルギーに
他者は惹かれにくいのかもしれません。
そんなことを考えると、
たとえスタートはマイナスでも、
いずれはプラスのマインドに転じさせなければうまくいかないのでしょう。
楽しいとか、ワクワクとか。
「やらなきゃいけない」じゃなくて「やりたい」に。
すると一番のお手本は、子供だった自分なのではないでしょうか。
日が落ちて暗くなっても、
体力の限界なんて感じないで走り回っていました。
誰に頼まれたわけでもなく、
作ったところでなんの役にもたたないものを、
無心で一生懸命作り続けました。
損得なんて考えません。
ただやりたいという純粋な気持ち。
湧き出るワクワク感。
いつかの少年時代のマインドを呼び起せ!!
(奥村聡関連の他のサイト)
その手があったか!!の事業承継や社内整理で役立つ会社分割活用法
《会社分割ドットコム》
奥村が仕掛ける淡路島プロジェクトの宿&カフェ
《のびのび日和》
地域を面白くしたい、地元ひいき活動
《ひょうごエンジン》