今日は御影のカフェレストランで会食でした。
これまで数々の事業を立ち上げてきた方と。
一般社団法人の設立の件でお話をお伺いしました。
その方は、過去にいくつものプロジェクトに関わっていらっしゃるのですが、その一つである障がい者スポーツについての話題になりました。
東京オリンピック・パラリンピックを控え、それらに関連する団体等には補助金が集まるようになっているそうです。
しかし、
「オリンピック終わったら補助金なくなるの分かっているから、あてにしないようにしている。
むしろ、その後も残るつながりづくりに取り組んでいる」
とおっしゃっていました。
さすがです。
言っていることは、当たり前であり、正論です。
「それぐらいわかっている」と思う人も多いのでしょう。
でも現実には、補助金目当ての取り組みをしていたり、さらには補助金依存に陥ったりしている例はたくさんあるものです。
今朝の新聞では、ふるさと納税の記事がありました。
返礼品合戦の過熱に対し、総務省が返礼割合を下げるように自治体に通達。
結果、企業サイドに在庫が積みあがったり、「売上減少から雇用を減らさなければならなくなる」と悲鳴が聞こえるという話でした。
国の政策に振り回されてかわいそうだと思うと同時に、こうなるのも仕方ないと少し思います。
本質から外れたことは、いずれ修正されますからね。
経営者としてはそんな未来も見通さなければならないのでしょう。
ふるさと納税で儲かるからと過剰な設備投資をしてしまったら、取り返しがつかないことになってしまっているはずです。
たしかに、これは結果論でしかないかもしれません。
当時、僕もその場にいたら一緒にイケイケになっていたかもしれません。
守りに入ってばかりではジリ貧になる一方です。
チャンスをとらえていくスタンスも経営には必要です。
ただ、これだけはいつも思うことがあります。
ブームに乗ってはいけない、と。
ブームには必ず終焉があります。
ブームに乗らされてしまったら、そのあとでブームにほっぺたを激しく叩かれてしまうのです。
起爆剤としてブームを利用するのはいいのです。
上昇気流をつかんでスピードアップできるでしょう。
ブームがいつか終わることを理解しつつ、ブームを上手に利用するのです。
これはブームに乗せられて舞い上がってしまうこととは全然違います。
今は地方創生のため、地域にたくさんの補助金が入ります。
これもブームです。
利用することはあっても、あてにしてはいけないものですね。
兵庫県の地域事業も担うことがある私たちなので、そのあたりをわきまえておきたいところです。
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