読んだ本をノートにまとめる習慣があります。
今回は『未来食堂に来てください』をまとめました。
いつもと同じくノートに大切に思ったところを書き出していると・・・
「あれ、いつもと違う!?」と。
普段よりも、グイグイ内容が頭に入ってきます。
本がイキイキと語りかけてくるのです。
いつもと違った理由は、事前に著者の方の話を聞いたためでしょう。
講演会に参加したので、著者の姿や口調、動作を目にしていました。
そのうえで本を読みました。
すると、学習効果がすごく加速します。
ご本人が目の前で語っているように感じることすらありました。
本の内容がスーッと肚に落ちます。
「人と会うこと知らぬ間にたくさんのことを受け取っている」
この経験でこんな仮説を思いつきました。
講演会に参加してたった一時間半話を聞いただけです。
僕はたくさんいる参加者の一人でしかなく、直接会話をしたわけでもありません。
それでも著者を自分の中に取り込み、普段の読書よりもずっと高い学習効果を得られました。
「田舎の学問より京の昼寝」という言葉もあります。
そこにいるだけで、知らず知らずに学べてしまうというニュアンスが含まれています。
人間が意識できているのは1割で、9割以上のことは無意識で処理をしているようです。
そう考えれば、知らぬまにいろんなことを受け取っていても不思議はありません。
人間は会った人からも、知らぬ間にいろんなものを受け取るのでしょう。
僕がこんなことを考えるようになったのはファスティング企画のためです。
青森の食育料理家のなぎさなおこ先生と、僕らが運営する淡路島の宿『のびのび日和』で開催することが決まりました。
しかし、告知で苦労することになります。
ヘルシーとかビューティーの分野について、僕には対象者の心理がよくわかりません。
実際、告知を開始しても、反響は思うように集まっていません。
そこでもう一度この企画の価値を顧みました。
そこで「なぎさ先生と一日時間を共有できること」こそが、この企画の最大の価値だと発見しました。
彼女は、たくましくイキイキとした素敵な女性です。
でも、どうしてそんな人になれたのか、単純化して説明したり、伝えきれるものではないでしょう。
しかし、一緒に時間と空間を共有できれば、受け取れることがたくさんあるはずです。
なぎさ先生の良いところを、自分のものにできるまたとない機会となるはずだと考えました。
ファスティングというのは、あくまできっかけだったのでした。
(参考:なぎさ先生のファスティング企画)
きっと1人間には、相手の人間から何かを受け取る能力があります。
しかし良いものだけでなく、悪いものまで受け取ってしまうような気もしています。
それが正しいなら、できるだけ良いものを受け取るように、良い人と付き合うようにしたいところ。
「付き合う人は選んだ方がいい」なんて言われることがありますが、その真の理由はここにあったのかもしれません。
僕に仕事の依頼をする方には2通りいます。
得意とする会社分割などの技の使い手として僕を選ぶお客さんと、「人間性や人柄で選んだ」と言うお客さんです。
心の豊かさを感じる方は後者に多いと感じています。
後者には経営者として有能な方も多い気がします。
良い人と付き合うようにしている社長だから、人から良いものを受け取っているのかもしれません。
何をやってもなんとなく上手くいかない。
そう感じている方は、接する人が変われば結果が変わる可能性がありそうですね。
なんとも非科学的で、ちょっとスピリチュアルな話になってしまいましたが、そんなに間違っていないような気がします。
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