事業主のための『それでも、社長のおわりに挑む会』発足
「社長が急に亡くなりました!!どうしたらいいですか!?」
事業承継のコーディネートを仕事にしていると、年間に何度か、こんな切羽詰まった話が舞い込んできます。
社長の年齢を考えれば当然起こり得る事態であるにも関わらず、それを想定しているケースはほぼ皆無。
自分で散らかしたものを、片付けもしないで終わらせていいのでしょうか。
それにより、従業員や家族に不安と落胆を押し付けていいのでしょうか。
終りを「よりよいもの」にしたくありませんか?
はじめまして、再生家の奥村聡です。
司法書士資格を持って500社以上の事業承継や再生に携わり、「社長のおくりびと」の異名を持ちます。
今日は事業承継やご自身の引退、相続に関心をお持ちの社長を勧誘に参りました。
社長は、自身の退任について準備できていない。
ほとんどの会社の状況です。
退任のパターンはそれぞれ。
会社がつぶれてしまう場合もあれば、冒頭のように相続が発生して退任する場合もあります。
自ら引退して後継者に引き継ぐ人もいれば、М&Aで他社に経営を譲る人もいます。
いずれにしても、社長の終わりは必ずやってきます。
会社が小さくても、大きくても、それは同じこと。
「後継者がいないんだからしょうがない」
「売上が減って手の打ちようがない」
「生涯現役でやるつもりだから、後のことなんて考えたくない」・・・準備ができていない理由は様々あるのでしょう。
ただし、終わりを意識して取り組んでいるか否かで、結果は違ったものになります。
かつて私は、事業をしていた祖父の会社の倒産劇の火消しをしたことがあります。
大きな利益を積み重ね、一時は金庫の中に10億以上の札束を積み上げていたそうです。
しかし、事業承継の失敗と不祥事の発生により、瞬く間にお金も工場も自宅も失いました。
それは悲惨であり、お粗末な最期でした。
私は、暴力団も絡む事件の鎮静化に奔走しながら、「事業主としての祖父の人生はなんだったのか?」といつも考えていました。
きっと、自ら興した会社の終わり方を悔やみながら死んでいったのでしょう。
こんな結末は、人生のほとんどすべてを会社に費やしてきた自分への裏切りだと思います。
終わりの場面の失敗は取り返しがつきません。
最後でコケれば、それまで積み上げてきたものが台無しになります。
祖父の会社の倒産で痛感した教訓です。
もし祖父が終わりというものを意識していたなら、結果はまったく違っていたはずです。
後継者に自覚をもたせ、道を誤らせない可能性を高められました。
自分が身を引いた後に会社が傾いたとしても、個人の財産と生活を守ることはできました。
事業に見切りをつけていったん会社をリセットし、家族にそれぞれの道を歩ませることだって可能でした。(そのためのお金も十分ありました)
自ら求めれば、よりよいゴールを手にできます。
同じ会社をたたむという結論であっても、工夫次第でよりよい方向に持っていけます。
自分ができることは十分やったと、肩の荷を下ろせるようになるでしょう。
しかし、この世の中には、もったいない終わり、残念な終わりが溢れてしまっています。
私は、社長によりよい終わりを迎えてもらいたい。
目立つためでもなく、誰かに褒められるためでもなく。
従業員や会社のため、世のために、ひたむきにがんばってきた社長が報われて欲しいと願います。
事業主のためのコミュニティを発足します!
社長の退任はいつか100%起きることです。
考えておいて、備えておいて損はありません。
それを後押しする『それでも、社長のおわりに向きあう会』を立ち上げます。
先のことを考えるのは、正直、面倒くさい・・・。
目の前のことで手一杯・・・。
「後は野となれ山となれ」と、投げやりな気持ちになりそうなことも・・・。
それでも、よりよい社長の終わりを目指そうとする事業主のコミュニティです。
いつか幕が閉じることを受け入れ、前向きに対応します。
コミュニティに属することで、あなたは他社の事例を知り、知恵を共有し合います。
事業承継や廃業といった話題にしづらいテーマの受け皿になります。
同じ境遇の社長から勇気やはげましをもらえることもあるでしょう。
それこそ「どうしようもない」と諦めていた現状を打破する何かが待っているかもしれません。
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よりよい終わりを求める事業主を『それでも、社長のおわりに挑む会』は待っています。
入会に難しい手続きや費用はいりません。
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気に入らなければいつでも自由に退会できます。
メルマガの発行から、交流会の開催、事業主に役立つサービス開発や支援者制度の整備・・・など。
私たちのコミュニティを育てて、展開を広げていきましょう。
政策や税制に発言力を持てるまでに成長する可能性だってあります。
事業承継が地域経済の鍵になると言われはじめて、もうしばらく経ちました。
しかし、現実はほとんど変わっていないように感じています。
この会に事業主が集まってくださることが、世の中を変える力になります。
終わりに対して前向きに取り組む姿勢が風通しを良くします。
後進に希望をもたらすはずです。
何かを感じてくださった方、是非お力を貸してください。
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事業承継や社長の相続、廃業などの場面では、これまで法律や税金、保険等ばかりが語られてきました。
でも、社長の心の在り方を一番大切にしたいと思っています。
『それでも、社長のおわりに挑む会』では、会員の皆さんが健やかな心でいていただけるよう努めます。
共によりよいゴールを求めましょう。