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明石の二見で考えた。まちづくりと経営

今日は明石の二見です。

昨年商店街の活性化事業のコーディネーターを務め、
事業づくり講座を企画しました。

そのときの参加者の有志で
プロジェクト起動のために準備しています。


▲講師をしているときの様子

 

目次

まちづくり=みんな??

 

いわゆる”まちづくり”や”地域おこし”
と呼ばれる分野ですね。

これが僕のような中小企業経営に
どっぷり浸かってきた人間からすると
ものすごく大変に感じます。

 

本当になかなか物事が動きません。

 

すぐに主語が「みんな」になります。

で、みんなって誰なんでしょうか?

とても曖昧になってしまいます。

相手が誰かよくわからないのに、
ニーズを満たしたり、
課題を解決したりすることなんてできません。

「みんなを喜ばせるイベントをしよう」
と決まったとします。

でも、みんなの利益になることなんて
そもそもあるとは思えません。

 

そしてみんなの範囲は大きくなったり、
小さくなったり自在に変わります。

それも何かをしようと立ち上がった人たちの
障害になる方向でばかりで・・・

「あの人の同意もとらないと、
やるわけにはいかない」とか。

「あっちのグループからクレームがでる」
とか。

しがらみというやつですね。

 

地域に関わろうとする以上、
避けられない問題なのかもしれません・・・

 

 

フリーハンドと中小企業経営

 

そう思うと会社の経営はすごくやりやすいです。

自由が原則だから
「好きにやらせてもらいますね。
文句言われる筋合いはありません」
で通せます。

お付き合いしなければならない
”しがらみ”はありません。

しがらみが嫌ならば、
それに捉われないようにすればいいだけです。

 

逆に言えば、
何か捉われている経営はとてもまずいのです。

 

経営者の裁量の幅が小さくなってしまい、
自分たちの思うように経営できない状況。

これは避けなければいけません。

十分なフリーハンドを持っていても、
うまくいかない場合だってあります。

それがいろんな制限を背負って経営をするとなると・・・

 

社長はフリーハンドを確保しなければなりません。

 

そんなのあたりまえだ、
と思われるかもしれません。

しかし、いろんな会社の相談を受けてきた
経験からするとそうでもないのです。

平気で自分たちの自由を手放し、
ときに命綱まで奪われている会社は
結構あるものです。

 

お客さんの言いなりになっていたり、
銀行の気分しだいで簡単につぶされる状態になっていたり、
特定のツールや仕組みに商売を依存していたり・・・。

そのあたりへの危機感が薄いと思うケースは多々あります。

 

長いものにまかれようの心理が働いたり、
易きに流れる傾向もあったり・・・

意識していないと、簡単に、いつのまにか
自由は無くなってしまいます。

 

主導権の確保を心がけておきたいものです。

小さな会社でも。

小さな会社だからこそ。

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この記事を書いた人

奥村 聡(おくむら さとし)
事業承継デザイナー
これまで関わった会社は1000社以上。廃業、承継、売却・・・と、中小企業の社長に「おわらせ方」を指導してきました。NHKスペシャル大廃業時代で「会社のおくりびと」として取り上げられた神戸に住むコンサルタントです。
最新著書『社長、会社を継がせますか?廃業しますか?』
ゴールを見すえる社長のための会【着地戦略会】主宰

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