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人生相談から不動産、財務や税金、事業戦略・・・扱うテーマは幅広く

先週末は、大阪の社長さんから事業承継の相談を受けました。

その後には、会社を継ぐ子ことを考えているという身内の方ともお話をしました。

社長さんとの相談では、「どうやって生きていきたいか」という人生相談に始まりました。

それから会社の財務の話をしたり、相続や遺言の話になったり、株式の承継にかかわる法律や税金に話が向かったと思えば、事業戦略や組織作りについても。

さらにM&Aの話もすれば、所有不動産についても言及しました。

後継者になるかもしれない方とは、継ぐか否かの判断のために、どのように考えていったらいいかお話しました。

また、やるとしたら何から準備をするか。

逆に何をしてはいけないか。

こんなアドバイスと注意点も。

私としては日常的な風景なのですが、あらためて考えるととても幅広いテーマを取り扱っています。

各テーマにはそれぞれ専門家や専門業者がいるくらいです。

それをあえて横断的に扱うことで、相談者が正しく先に進めるように支援することができます。

私のようなスタンスの人間が、初期の相談相手としてはベストでしょう。

各分野の専門家や専門業者は、知識や経験は深い一方で、視野が狭くなりがちです。

悪いケースとなると、部分的に良いことをすることが、全体としては間違った打ち手となってしまうことがあります。

また、自分の仕事とするために話にしてしまう傾向もあります。

純粋に相談者のための相談とならないのです。

たとえば、M&A業者ならば、なんとかして会社を売る方向に話を持って行こうとしてしまうはずです。

これは利益を必要とする仕事をしているのだから致し方ない面があります。

「親身に相談に乗ってくれない」

「寄り添ってくれない」

専門家等に対してこういう声も聞かれることがありますが、それだけ相談相手の関心とマッチしていない場面が多いということではないでしょうか。

ウチのお客さまは、このあたりよくわかっていらっしゃる方ばかりです。

「誰に相談すべきか」を気にしています。

しかし、ちまたの様子をみると、そうではなさそうです。

「近くにいる人だから」「相談料がタダだから」と、相手が誰かに注意を向けていない場合があまりに多いように感じるところです。

もちろん悪い結果になってしまう可能性は高まってしまいます。

最近知り合った社長さんに、なんで奥村に相談したのか聞いてみました。

するとこんなことをおっしゃいました。

「銀行とかが『M&Aとかどうですか?」って話をしてくるけど、僕は信用してないもんね。(笑)

銀行なんて自分たちの都合しか考えていないし、下手したら敵対関係になる相手でしょ。

どうしてそんな相手に腹を割って相談なんてできるのか・・・」

こういう社長に、僕はセンスを感じます。

〜お知らせ〜
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この記事を書いた人

奥村 聡(おくむら さとし)
事業承継デザイナー
これまで関わった会社は1000社以上。廃業、承継、売却・・・と、中小企業の社長に「おわらせ方」を指導してきました。NHKスペシャル大廃業時代で「会社のおくりびと」として取り上げられた神戸に住むコンサルタントです。
最新著書『社長、会社を継がせますか?廃業しますか?』
ゴールを見すえる社長のための会【着地戦略会】主宰

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