熊本で開催している廃業支援者のためのゼミ、2日目が終了しました。
今回は、前回出した宿題の解説と検証で多くの時間を使いました。
廃業をふくめ、会社の現場にはいろんな情報や思惑が混在します。
着地点へと導く役割である僕らはそれらを整理し、前に進んでいくためにプランを作らなければいけません。
たとえば、手元のお金は枯渇しています。
手形を振り出しているので、即時不渡の可能性があります。
迷惑をかけたくない従業員も仕入れ先もあります。
銀行は自宅にまで担保を付けています。
在庫商品は溜まっています。
お客さんはこちらの都合お構いなしに、発注をかけてきます・・・
こんなとき、何を目指し、何からどんな順番で手を付けていきますか?
ノウハウを学ぶときに、マニュアル的な教えを求める方が多いように思います。
頭を使う必要もなく「ただこのとおりにやれば大丈夫」というものです。
今回の受講生にももしかしたらそういった期待をしている方がいたかもしれません。
でも、現場に立ち続けた僕からすると、マニュアル化は難しいものがあります。
セオリーのようなものはありますが、それ以上は臨機応変に対応するしかありません。
混とんとする現場ではマニュアルなんて役に立たないのです。
むしろ害にしかならないような気すらします。
このゼミで目指しているのは、マニュアルなんてなくてもゼロから自分の頭で考えてコンサルティングができるようになることです。
習うより慣れろの精神に近いですね。
現場で身体が勝手に反応するようになることが理想だったりします。
どんな状況に出会ったとしても、お客さんと一緒に着地までのプランを立てられるようになることを目指しましょう。
教えさせていただけるといことは、楽しくやりがいがある仕事です。
しかし、おもったよりも準備に時間はかかるし、終わった後は疲れてしばらく使い物にならなくなります。
お金を稼ぐ効率という観点では、考えものですが・・・
ゼミは残すところあと2日です。
少しは熊本観光もしたいところです。