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決算書のどこがどれほど良くなる仕事なのか?

社長のみなさんは、決算書についてどう思われているでしょうか。

たくさんの決算書を見せていただく立場からすると、決算書には社長の考え方や人間性が現れるものだと感じています。

いわば経営の通知表でしょう。

僕は特に決算書の中でも『貸借対照表(バランスシート)』を重視します。

この点は、損益計算書に重きを置きがちな社長が多い点とは異なりますね。

繰り返しになりますが、決算書は通知表です。

もし皆さんがコンサルティングやサービスの発注をする場合があれば「決算書のどこが良くなるか」を意識されるといいと思います。

その仕事をやってもらうことで、売上が増えるのか、販管費のどこかの科目が削減されるのか。

こんな風に考える癖があると、判断の精度が上がると思われます。

また、改善されるとしても、どれぐらい改善されるのでしょうか。

それによって投資すべきかも判断できます。

例えば毎年人材の採用費に300万円かかっている会社があったとします。

一方で、人事コンサルティングを100万円で請け負っている業者があり、離職率を半分にできる力があるとします。

もしこのコンサルティングのおかげで離職に伴う新規採用が半分で済むようになるなら、投資の効果は十分あると言えそうです。

しかも、その効果が翌年以降も続けばなおさらです。

こんな例をあげたら「仕事を発注するのは当然だ」と思われるかもしれません。

でも、現実では100万という数字だけみて「高いからやめよう・・・」と判断してしまっていることがあるような気がします。

こんなお話をしてきましたが、ふと、奥村の仕事と決算書の関係はどうでしょうかと考えました。

いろんな関わり方をするので、売上アップのことをやる場合もあれば、経費削減に寄与することもあります。

方や、決算書に対する効果が分かりにくい場合もあります。

たとえば、後継者へのバトンタッチに向けて、経営の仕組みづくりや株式の移転を設計したり・・・という仕事になると、単純に「決算書のここが良くなる」とは指摘しづらくなります。

思えば、僕の場合は、決算書の一部だけでなく、会社全体に関わる話も多いのです。

下手を打てば、会社そのものが潰れていまう。

こんなところに関与していたりといった感じですね。

医療の世界で言えば、外科手術を担当するようなイメージでしょうか。

〜お知らせ〜
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この記事を書いた人

奥村 聡(おくむら さとし)
事業承継デザイナー
これまで関わった会社は1000社以上。廃業、承継、売却・・・と、中小企業の社長に「おわらせ方」を指導してきました。NHKスペシャル大廃業時代で「会社のおくりびと」として取り上げられた神戸に住むコンサルタントです。
最新著書『社長、会社を継がせますか?廃業しますか?』
ゴールを見すえる社長のための会【着地戦略会】主宰

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