どうやって継業の相手を探せばいいのか?
後継者を探してみようと思ったところで、
次の疑問は
「どうやって相手を見つければいいのか?」だと思います。
しかし現状では、確立された方法はないということに
なってしまうのでしょう。
事業継承の特効薬としてМ&Aがすすめられるケースがあります。
中にはそれで廃業を免れたケースもあるのでしょう。
しかし、その取引の実態を考慮すれば、
いかに敷居の高いことかがわかります。
会社の売却を希望したところで、
実際に売れる会社はそのうちごく一部です。
М&A会社には仲介手数料として、
何百万から何千万円のお金が軽く動きます。
とても後継者不在の問題を解決する策とは言えない状況なのです。
このサイトでは小さな会社を想定しています。
ここでイメージしている外部の第三者は、
何千万も出して会社を買える人でもないのです。
通常のМ&Aはあまりに高値の花であります。
外部の後継者を見つける取組み案
小さな会社や、いわゆる普通の人への事業継承を
実現する仕組みが現状は存在していません。
ゆえに「こうすればいい」という解決策を提示することはできません。
それでも動いてみないことには問題は打破できません。
いくつか手を考えてみましょう。
行政等のマッチングシステム
行政やその関連団体、
商工会議所などが事業引き継ぎの窓口を作っている場合があります。
少しずつ機能しはじめているところもあるようです。
声をかけてみて、支援のスタイルを聞いてみてもいいかもしれません。
実績なども詳しく聞いてみましょう。
しかし、全般としてはまだまだ形式だけに
とどまっている場合が多いと思います。
従来のМ&Aの発想であったり、
相談員等の事業継承の現場への理解の浅さであったり・・・
そんなに期待できないのかもしれません。
インターネットで後継者を探す
探してもらうのではなく、
いっそのことご自身で直接探してみてはいかがでしょうか。
今ではインターネットの普及で、
相手を見つけられる可能性は格段に増えています。
社長が自ら声をあげれば、可能性が拓けます。
仮に社長自体のつながりが少なくて相手に届かなそうでも大丈夫。
大切な情報だと思えば、その声を他者が広げてくれます。
それがインターネットの時代です。
私も自身のFacebookやブログ等を活用して
事業の承継希望者を探したことがあります。
実際に見つけた例もあります。
大切なことは、情報をオープンに出すことです。
事業継承の仕組化に思うこと
事業継承は社会にとっても大切です。
しかし、問題解決にはなかなか近づけていません。
小さな会社やお店が受け継がれる仕組みがほしいところです。
ポイントは二つあり、一つは後継者がいない「継げる会社」を掘り起こすこと。
もう一つは、興味がある若者を見つけることです。
後者についてはインターネットの活用で見つけることができるでしょう。
だから前者の「継げる会社」の発掘さえできればいいのです。
しかし、これはデリケートな問題のため難しい点があるのも事実。
私の感覚では、こんな案件を発掘する人間と社長との間に
「顔の見える関係」があることが必要なんだろうと思っています。
そのため、街単位や産地ぐらいの小さな単位で
取り組んでいくのがいいのではないか、と思う次第です。