処女作だった『今ある会社をリノベーションして起業する』の在庫が、世の中からかなり無くなっている様子です。
品薄だけど、増刷されることもなく・・・
こんな感じなんでしょうね。
当時としては画期的というか、時期尚早な本であったように感じています。
まだ『事業承継』という言葉が普及していない時代に、事業承継の新バージョンを登場させてしまったような本です。
一部の方には「お!?」っと思っていただきましたが、一般的な本にはなれませんでした。
でも、出版から3、4年経った今はかなり時代が変わりました。
事業承継が進まない結果の『大廃業時代』なんて言葉も市民権を得ているぐらいです。
今だったら、この本が届けようとしていることと、時代のニーズはより合致しているような気もします。
もし、手直ししてリバイバル販売できる機会があれば、タイトルに『事業承継』のキーワードは加えたいですね。
当時は、事業承継という言葉がメジャーではありませんでした。
そこでやむなくタイトルに『起業』という言葉を入れたという裏話もあります。
継がされるという受け身の姿勢より、チャンスを取りに行くというニュアンスも添えたかったですしね。
また、普通にタイトルを付けたら「書店員さんがどこの棚に本を置いていいのか困ってしまう」という出版社さんの意見もありました。
たしかにどこに置いていいかわからない本は、結局返品されちゃいますよね。
普通の本屋さんでも「起業」のコーナーならばあって、タイトルに「起業」のキーワードがあれば最悪でもそこには置いてくれるだろうという思惑です。
どこのコーナーに置くべきかわからないほど、変わった切り口の本だったとも言えそうです。
良くも悪くも。。。
出版後は、本のタイトルからとって「『リノベーション起業』という言葉をアピールして活動していました。
でもそろそろ『リノベーション起業』の言葉は終わらせてもいいのかもしれません。
『リノベーション事業承継』という言葉あたりではいかがでしょうか??