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事業承継、実は親子関係のほうが難しい??

今日から土曜日まで関東に来ています。

今日も新しい事業承継のご相談が寄せられました。

はるばる遠方から来ていただき、都内でお話をお伺いできました。

一言で事業承継といっても問題は多岐に及びます。

その中でも一番大変なのは『人間関係』の問題です。

本来コーディネーターの力が一番発揮される場面でしょうが、そこまで踏み込む専門家はほとんどいません。

今日のご相談も含め、最近は親子間の関係に関するテーマがよくあります。

ただ、親子関係といっても、その関係性は会社ごとで全然違っています。

親子の関係が悪化しすぎていて、承継どころではななくなりつつあるケース。

親サイドからの意見が強すぎて、後継者となる子供がまったく自立できてないケース。

逆に、親のほうが後継者たる子供におんぶに抱っこ担っているかと思えば、親が子供の足を引っ張るケースなどまでありました。

それでも第三者に会社を承継することと比べれば、親子間の承継のほうが簡単だと思うのが一般的ではないでしょうか。

しかし、これまでいろいろ見てきた僕の感覚では、そうとも言えません。

「親子だから」という特別な関係性があって話がこじれやすくなっていたり。

双方が何となく甘えていたり。

いつまでも気持ちを割り切れなかったり、と。

事業承継であっても他の物事と同様に数字や税金、法律のルールに支配されます。

でも、親子間だからというのでこのあたりへの意識まで甘くなっているケースもよくあります。

実は、親子間の事業承継ほど、僕のようなコーディネーターが交通整理で支援する価値が高いように思います。

しかし、普通はそう考えません。

特に先代の父親は、家族の問題にわざわざ他人を挟む必要なんてないと軽視しがちです。

また内輪の恥ずかしいところを他人に見せたくないという思いもはたらきやすいのかもしれません。

だから、本当は第三者の視点を入れたほうがいいのに、当人がそれに気づいていない(もしくは避けている)というミスマッチが起こりやすくなっています。

むずかしいところであり、残念なところでもありますね。

〜お知らせ〜
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この記事を書いた人

奥村 聡(おくむら さとし)
事業承継デザイナー
これまで関わった会社は1000社以上。廃業、承継、売却・・・と、中小企業の社長に「おわらせ方」を指導してきました。NHKスペシャル大廃業時代で「会社のおくりびと」として取り上げられた神戸に住むコンサルタントです。
最新著書『社長、会社を継がせますか?廃業しますか?』
ゴールを見すえる社長のための会【着地戦略会】主宰

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