僕の著書『今ある会社をリノベーションして起業する』は、
「これからものすごい数の会社が廃業することになるのだから、これからの若い人に渡しちゃおう」
という野心から生まれました。
継ぐ対象の人材としては、サラリーマンの方も当然想定していました。
それこそ、サラリーマンの方が転職を考える際の選択肢の一つとして『事業承継』も入ってくるようになればいいなぁと。
ただ、僕には「サラリーマンの気持ちが分からない」という大きな弱点がありました。
サラリーマン経験がほとんどないし、今の交友関係の中でもサラリーマンをしている人はあまりいません。
きっとサラリーマンの方でも、小さな会社を継いで経営していくことはできると思っています。
でも、相手のことをよくしらないのでいまひとつ自信がもてません。
相手のことをしらないので、メッセージを届けたくても上手く伝えられる気もしません。
そんなとき手にしたのが、『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい(三戸政和著・講談社)』です。
ある方からご紹介いただいて、さっそく買ってみました。
サラリーマンの方に対して、僕が言いたかったことが書かれていました。
それも、僕よりもずっと届く言葉で書かれているはずです。
ぜひ、多くのサラリーマンの方に読んでもらいたいですね。
自分の事業をやっていくというのは良いものです。
人生が主体的になります。
満足も充実感もあります。
大変さやリスクもあるでしょうが、あえてそこに踏み込んでみたら違った世界が見えてくるはずです。
そして事業のスタートとして『事業承継』を足掛かりに起業するというのは、すごくおすすめです。
すでに事業として実績があるものを引き継げるのだから、ゼロからの起業よりも成功率、生存率は高いはずです。
雇用や地域経済、地域への個性や文化、愛着という面での世の中への貢献度も高いです。
もちろんビジネスモデルが時代に合っていない場合だってあるでしょうが、それはやり方を変えればいいだけのこと。
僕は常々思うのですが、はじめから面白いものなんてそうありません。
勝負は、いかに面白くするかです。
そういう面で、最初からネタが用意されている事業承継による起業にはアドバンテージがあります。
その素材を使って、いかに面白いものを作りましょうか。
逆に、「面白いことを見つけねば」と発想する傾向が強いゼロからの起業が、いかに難しいかもうなずけます。
最初から面白いネタなんて転がってないですからね。
『事業承継for起業』
これからは起業したい人や、事業を引き継ぎたい人むけのセミナーなどもやりたくなりました。
自分の起業のために、事業承継を利用する発想やノウハウを伝えていきたいです。
受講にご興味お持ちいただいた方は、僕のブログへの申し込みか、フェイスブックページへの「いいね」をお願いします。
企画が決まり次第紹介いたします。
また、話させてもらえる機会をいただける方。
一緒にセミナー等を企画・開催したい方。
お気軽にお声をかけていただきたいです!!
【追記】
こんなブログを過去に書いていましたが、なんと奥村がサラリーマンをはじめとした個人の方への『会社の買い方本』を出すことになりました。
『0円で会社を買って、死ぬまで年収1000万円 (光文社新書)
より具体的な進め方、特に先方の社長との交渉にフォーカスしています。
また、小さな会社でも、長く地道に稼いでいくイメージで書いています。
『サラリーマンは300万円で』と共に合わせ読んでいただければ幸いです。