三重で手掛けている廃業のお仕事が一つ大きなヤマを越えました。
先が見えてきました。
業務の関係では、お客様にご迷惑をおかけしないで済んでいます。
廃業することをお客さんに伝えてからというもの、「残念だ」「寂しくなる」という声はあったものの、不満やお怒りはありません。
しっかりケアができています。
従業員さんとの関係も上手くやれました。
解雇日には、みんなでお別れ会を開催しましたが、みなに気持ちよく旅立ってもらえています。
有休消化期間や、雇用関係が終わったあとまで、廃業にのための伝いを自主的に申し出てくれる従業員さんがたくさんいました。
良い関係を保てたことの証明でしょう。
「お客さんや従業員を嫌な気持ちにさせない」というのは、依頼主の社長のたっての願いです。
それを実現するために、ものすごく気を使い、実際に手も足も動かしました。
なにより、現場の社長さんが頑張りました。
「何もそこまでしなくても」と思うようなことまでしてあげたり、です。
しかし、ただやみくもに頑張ればいいというわけでもありません。
お金や時間の制限はあります。
また、良かれと思ってやったことが裏目に出るなんてことは、よくある落とし穴です。
廃業前というのは、普通の状況ではないのですから。
先までを見通した戦略と、その場の迅速な判断、方針の一貫性等がもとめられます。
そんな面で、僕もお役に立てたのでしょう。
「節目節目で適切に判断してもらえらえて助かった」と、今日は社長さんに言ってもらえました。
ありがたいです。
今は事務所や工場内の機械や備品の処分を重点的に進めています。
ちゃっかり、使い古されたスツールを一ついただいてしまいました。
家に飾ろうと思います。
40年続いた会社の一部を引き継げることがうれしいです。
そして、こちらの会社のお仕事をやらせていただいたことの記念にさせてもらいます。