かつて廃業の支援させていただいた三重県のお客様から、自分史のご著書をいただきました。
前から「会社のことが終わったら、ぜひ自分の人生を本にして残したい」とおっしゃっていましたが、本当に実現なされました。
波乱万丈の人生を送られた社長さんなので、やっぱり内容は面白かったです。
また「なるほど!」と思わず膝を打つコーナーなども作られてて、ご自身らしさが詰まった一冊となっていました。
本では、奥村のことについても触れていただいています。
私が提案したスケジュールに対して「ある程度の決意はしているものの、あまりのスピードに心の整理がつかず、呆然として、あきらめきれぬ六〇余年の歳月が脳裏をさまよい葛藤がつづきました・・・」と。
廃業の場合は、だいたいこのパターンになりますね。(笑)
でも、やめるときめたら、最短距離で一気に終わらせた方がいいのです。
スパルタでごめんなさい。
奥村は、いたるところで『自分史』を書くことを社長さんにお勧めしています。
この方のように事が終わってからかくのももちろんいいのですが、大きな決断をするときや、次のステップに行くとき、生き方を変えようとするタイミングで書くことを特に推奨します。
こんな立派な本にまでする必要はありません。
人生のすべてを網羅しようとしなくてもいいでしょう。
また誰かに読ませる必要もありません。
あくまで自分のためなのです。
書き出すことで、自分の人生を振り返り、忘れていたことを思い出します。
そこで、人間としての自分の本質を再確認できるのです。
これこそが人生のよりどころになる核であり、決断や行動を推進してくれるエネルギーになってくれます。
その効果は書いてみないとわからないものがあるでしょう。
それでも、書くことの効果。
自分と深く向き合うことの効果。
この意義は、多くの偉大な先人たちが教えてくれています。
「どこあに儲かる話ないの?」
「他の人はどうやってるの?」
こう自分の外ばかりに答えを求めようとする人がたくさんいます。
でも、先にアプローチすべきはこちらなんですよね。。。