会社やお店を継ぐつもりの後継者の方、
または、 継ごうか悩んでいる方。
ぜひこの記事をお読みください。
借金や財務を把握できているか?
ご存じのとおり、
小さな会社や事業の社長や事業主は、
銀行からの借金を保証するものです。
いわゆる“個人保証”ですね。
では、会社の後継者になるかもしれないあなたは、
財務の内容を理解しているでしょうか?
借金の内容を把握しているでしょうか?
そして、
借金を返済していく絵が描けていらっしゃるでしょうか?
状況に流されたり、危機感を持っていなかったため
うっかりそのまま会社を継ぎ、
苦境に足を踏み入れた後継者を何人も知っています。
ひどいケースでは、
会社を継いで3か月後に破たんしてしまったケースも。
会社が破たんすれば、個人保証によって社長は、
私的な財産を没収されてしまいます。
ならば継ぐ前にこそ、
「会社の借金」や返済の原資となる「利益」のことを、
慎重に考えていただきたいと思うのです。
事業やスタッフだって後継者の足を引っ張る負に
気にかけるべきは、借金などの財務だけではありません。
場合によっては事業内容や関係者が
「負」の状況になっている場合もあります。
たとえば、
どうにも黒字化できない不採算事業。
手におえない取引先や従業員が
「負」となってしまっている場合も・・・
私は、後継者だからといって、
このような「負」をすべて引き受けるべきなのか?
と疑問を持っています。
他人のうすっぺらい道徳感や正義を押し付けられ、
後継者が苦労を強いられるのはおかしなことだと思っています。
理想論を口にするのは簡単です。
負の溜まった会社をそのまま引き継いで
苦労する後継者の姿を見てきました。
逆に、負を背負うことを怖がり、
会社を放置して逃げ出したケースも見ています。
まだ打てる手が残っている会社のように思えたのに・・・
もったいないと感じたことも。
そうして、もっと戦略的に事業承継に取り組み、
いい形で引き継ぐことができるのではないか、
と考えるようになったのです。
後継者がスムーズなスタートを切る方法があるはずです。
そのような考えで書かれたのが、拙著
『今ある会社をリノベーションして起業する~小商い“実践”のすすめ』です。
ご興味ある方は読んでいただければ幸いです。
細かい内容は本に譲りますが、
悪い部分や過大な借金などの負を
後継者がそのまま継がない方法だってあります。
会社にある一部分だけを活用して
事業を構成しなおすことだってできるのです。
事業承継を成功させるには後継者が主導権を持つべき
この記事で私が強調したいのは、
後継者がイニシアチブを持つ大切さです。
ただそのまま継がされるだけが選択肢ではありません。
能動的かつ積極的に事業を継ぐスタンスを
後継者となる方に持っていただきたいとも願っています。
私の知り合いの業績を伸ばした後継社長さんたちは
「社長になる前から自分が想うようにアクションを起こしてきた」
と口をそろえて語るものです。
業績を伸ばした後継者を見てみると、
偶然であれ、主導権をもって経営できる状況にあった場合が
大半のように感じます。
「事業承継がどうなるかは先代次第」
などとのんびりしていては
自分の首を絞めることになるでしょう。
いいカタチで会社を継ぐためのお手伝いができるならば、
喜んでご相談に乗らせていただきます。
追伸:
私のお客さまである後継者社長さんの声をご紹介いたします。
なにかの参考になるかもしれません。
★奥村の運営サイトのご紹介★
『事業承継・廃業研究室』