僕のことを紹介しようとしても、
最近の奥村は何者なのか説明しにくいそうです。
申し訳ない。
でも、自分の中では一貫性があって、
“再生”につながることをしているつもりです。
今風にリノベーションと言ったりも。
それが、このところいろんな方向に向かっているから、
分からないと思われてしまうのでしょう。
で、その再生ですが、
いくつかポイントとなるところがあると思います。
その一つが、コンセプトです。
何のために存在するか。
何を目的に事業をするか。
個人や法人の核となるところです。
仕事上、社長たちと会社のコンセプトを一緒に探すこともあれば、
相談に乗りながら個人としての生き方や
働き方のそれを見つけようとすることもあります。
一緒に深い海の底に飛び込むような、なかなか苦しい作業です。
明確なコンセプトが見つかると強い。
個人的な経験でも、
その力の大きさには実感があります。
本質を突いたコンセプトが見つかれば、
「自分はこれはやらないといけない」と、
いてもたってもいられなくなったり、
多少の困難ではひるまなくなったりするものです。
今、再相葉月さんの
『生涯を描けるテーマをいかに選ぶか』
という本を読んでいます。
僕の言うコンセプトと、
この本でいうテーマはほぼ同じことでしょう。
本書にはこう書かれています。
「テーマがすべての原動力なんですね。
テーマがある限り、たぶん仕事を続けていきます」
人生をかけてこれを追い求めると思えるテーマは、
最強のエンジンになるのです。
では、こんなテーマは、
誰にでもあるものなのでしょうか?
僕は、ある、と信じてます。
人生をかけて追い求めるテーマは、
あなたに見つけてもらうことを待っている、と。
どうしてかと問われても説明はできないのですが、
なんとなく確信があります。
テーマといっても、
ノーベル賞につながるような
たいそうなものだけではないはずです。
最高に美味しいたこ焼きを作るとか、
大好きなおばあちゃんを大切にするとか・・・
人それぞれでしょう。
「人生をかけられるテーマを見つけて、
追い求める人生っていいな」と、
個人的には思います。
そして、誰にでも追い求めるべきテーマはあります。
ただ、それを見つけられない人は、
案外多いのかもしれません。
ある環境の中で存在するために、
本来の自分を殺していたり。
安定という幻想にとらわれていたり。
大きな存在に対面して、
無力を感じてしまっていたり・・・
もったいないとは思うけど、
「自分のテーマを追求して食っていけるのか?」
と問われても、責任はとれません。
自分だけのテーマを見つけて追い求めるのが、
その人の幸せなのかどうかもわかりません。
ただ、誰でも追い求める価値のあるテーマがある。
これだけは自信を持って、YES、と言います。