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消費者化する人々・・・

年末年始は引きこもってインプットと原稿執筆で終わりました。

今日から本格的にお仕事です。

効率化、自動化、平準化・・・

この流れの先に現れた、世の中の過度な消費者化を感じています。

僕が消費者化というのは、たとえば自動販売機のようなイメージです。

私たちがお金さえ入れれば、いつでも、あたりまえのように、他の人と同じ商品やサービスの提供が受けられます。

それを当然のこととして認識してしまています。

こんな機械的なニュアンスが、消費者化です。

当人は金さえ出せば、サービス等を受けられて当然だと思っています。

そして、自分の思うようにことが進まないとクレームを出します。

でも、本当はそうじゃないですよね。

仕事であっても、あくまで人間どうしの関係性がベースのはずです。

そしてまだまだヒューマンベースでやりとりされる商品やサービスだってあります。

このあたりのことを忘れていたり、勘違いしている人が増えたなぁと思う今日この頃です。

私がやっているようなコンサルティングなんて、ヒューマンベースの最たるものです。

お互いの関係性などによって、その成果には天と地ほどの差が生まれます。

それでも
「金さえ出せば、想定された利益をもたらしてくれる」
「いつでも依頼すればやってもらえる」

こんな消費者化された感覚で声をかけてくる人はたまにいるものです。

しかも、相手はそのあたりの機微を分かっているべき社長や経営幹部であったりするが、なんとも・・・

なお僕の場合、支援したいと思う方の仕事しか受けないし、タイミングによってはお断りさせてもらっているときもあります。

自動化、標準画一化された商品やサービスではないので当然です。

同じ仕事上の話とはいえ、人間どうしの付き合い方と、消費者と業者という割り切った関係性があります。

そして、小さな会社ほど、お客さんとの人間どうしの関係性を上手に活用すべきでしょう。

大手には難しい戦略です。

ただ売上を求めるのではなく、お客さんとの良い関係性を追求するというのも、これからの時代に合ったスタイルです。

しかし、自分までどっぷり消費者的感覚にはまっている方には、なかなか伝わらないところかもしれませんが・・・

〜お知らせ〜
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この記事を書いた人

奥村 聡(おくむら さとし)
事業承継デザイナー
これまで関わった会社は1000社以上。廃業、承継、売却・・・と、中小企業の社長に「おわらせ方」を指導してきました。NHKスペシャル大廃業時代で「会社のおくりびと」として取り上げられた神戸に住むコンサルタントです。
最新著書『社長、会社を継がせますか?廃業しますか?』
ゴールを見すえる社長のための会【着地戦略会】主宰

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