このところ銀行さんなどを集めた説明会、
いわゆる『債権者集会』の機会が立て続けにありました。
会社分割などの組織変更に伴うお知らせと協力の依頼です。
なお、今回は将来の事業承継を見据えた取り組みでした。
社長さんはこの債権者集会を怖がることがよくあります。
「そんなこと言ったら何をされるかわからない」
「異議が出たらどうするんだ?」と。
なかには税理士等の会社支援者でも
「銀行が納得するわけがない」とか・・・
結果
「債権者に黙ってこっそりやってしまおう」
という発想になってしまいがちです。
でもそれでは、かえってリスクを大きくします。
堂々とオープンに情報を公開し、
情理を尽くして説明した方がいいケースがずっと多いのです。
僕はこれまで何十回と債権者集会に同席していますが、
これまでの経験上銀行との話し合いが紛糾したことはありません。
納得してもらえる準備しているし、
積極的に同意とはいかないまでも
「仕方ないか」と思っていただけるような手を打っています。
テクニックやロジックを用いていることは間違いありません。
最悪のケースを想定した保険もかけています。
(この辺りは法律分野出身のコンサルタントである強みです。)
しかしそれ以上に大切なことは、
誠実にオープンにやろうとする姿勢です。
苦しい状況になって、甘い言葉や、楽な方法を目の前にぶら下げられると、
ついついそれに乗っかってしまいたくなるのが人間でしょう。
しかし、その誘いに乗ると、苦しい未来が待っていたりするものなのです。