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同じ着地点だったはずなのに、結果がまったく異なってしまうことがあります。
あるケースでは周囲から批判を受け、一方、別のケースでは逆に感謝されたり・・・
何がその差を生むのでしょうか。
それは、脚本の出来の良し悪しだと感じています。
要は『ストーリー』です。
先日、ある社長さんと「スタッフに会社の現状をどう伝えるか」の打ち合わせをしました。
こちらの会社、実は、廃業を視野に入れています。
しかし社長としては、いつ、どうやってその決断をしていいのか悩んでいます。
顧客や取引先に迷惑をかけるのも心配しています。
そしてなにより、解雇されることになったスタッフに恨まれることを恐れています。
僕と社長で何度もセッションを繰り返し、ようやく頭の中を整理することができました。
次は、具体的なアクションを定め、スタッフに伝えていかなければいけません。
ここで大切になるのがストーリーなのです。
別の廃業のケースでは、社長が、会社を辞めてもらうスタッフのためにかなり手厚いケアをしてあげました。
話を聞いた僕としては「何もそこまでしてあげなくてもいいのでは?」というレベルでした。
しかし、それを聞いたスタッフのリアクションは芳しくなかったそうです。
むしろ社長に批判的な態度を示していたとも……
「自分たちの働く場が社長の一存で奪われた」
「解雇されるなら、もっと報われるべきでは?」
こんな陰口も社長の耳に入ったそうです。
もう、こうなると本当にやるせないです。
一方、廃業で職を失ったケースで、しかも、大した手当をしてもらっていないのに、スタッフは納得していたケースも知っています。
結局勝負は、どんな着地点なのかが問題なのではなく、そこに至るストーリーが大切ということです。
話のもっていきかた次第で、納得してもらえたり、メリットを感じてもらえるようにできます。
その逆もしかりです。
ストーリーの中に、どこまで情報を公開するかや、いかに捨て伝えるかという方法論も含まれます。
ウチのお客さんにはつらい思いをさせたくないので、このあたりの計画をいつも綿密にたてます。
本番の予行練習として、事前に僕に話してもらうこともあります。
社長が自分の口で伝えることが苦手なときや、第三者からのコメントが有効そうなときは僕が集会に同席することもあります。
ストーリーが、本当に大切です。
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