リノベーション起業研究会の第5回目の例会のゲストに、
神戸垂水のデザイナー堀内康広さんをお招きしました。
TRUNK DESIGN
(堀内さんのデザイン事務所)
活版印刷の機械を受け継いで活用している件では
「単なる機械を受け継いだというよりは、
その人の魂を受け継いだ気持ちがしている」
とぐっとくるコメントをしてくれました。
堀内さんとの対談で特に印象的だったのは
「一歩踏み込んで仕事をする姿勢」です。
ただ声をかけられたものをデザインするのではなく、
自ら提案をするのはもちろん
さらには自分始動で伝統産業に関わるプロジェクトを
いくつも立ち上げられています。
兵庫県の伝統産業であるお香とマッチから
素敵な商品を開発・販売したり・・・
各地の木材を使った器づくりとか・・・
このような動き方をすれば、
商品が売れないリスクや、
在庫を抱えるリスクを自ら抱えることになります。
正規のデザイン料が払えないクライアントがいたときには、
お金でなくモノで支払ってもらったケースもあったとか・・・
そこまでしても「どうにかしよう」とする、
仕事への姿勢に、
僕らは学ばなければいけないと思った次第です。
この先みんなが、
きれいで楽なところで効率ばかりを求めていては、
世の中はジリ貧になってしまうのでしょう。
とくに会社の支援をする役割の方に、
堀内さんの姿勢から何かを感じてもらえれば。
相手にメリットを与えるから、
自分も利益を取ることができる。
あたりまえのようであって、
実はとても難しいことだと思います。