NHKの事業承継に関するニュースを観ました。
その内容について感じたことを徒然に・・・
(NHKの特集の説明とリンク先はこちら)
「継業(けいぎょう)」という言葉、お聞きになったことがあるでしょうか?。中小企業や個人商店では、後継者が見つからず廃業せざるをえないという悩みをよく耳にしますが、「継業」というのは、これまでのように親族や従業員が事業を引き継ぐのではなく、意欲のある第3者に事業を継いでもらおうという取り組みです。地域の力を取り戻すヒントを探る「ふるさと再起動」。今回は、全国に先駆けて「継業」をすすめている静岡市を取材しました。
http://cgi2.nhk.or.jp/nw9/pickup/?date=150610_1
引用:NHK「ニュースウオッチ9」サイトより
VTR中で、乾物屋を継いだ女性が
「前経営者の言うことをうのみにしてはいけない」
と発言していました。
これは、まさにそうだと思います。
たとえ経営の経験が長かろうが、
前経営者が正しいわけではありません。
環境変化により認識や価値観が時代とずれている場合も多いものです。
後継者は自分が信じる店や事業を作るべきでしょう。
前経営者たちに認めさせる一番の方法は、
業績を上げることです。
言った通りにしたからといって利益が増える保証はありません。
(むしろ増えない場合がほとんどでしょう)
継業の仕組みとしては、
もっとうまい方法がないものかと思っています。
取り組みとしては、
VTRのように成功した一例をフューチャーして
「うまくやってます!」となりがちです。
でも、問題の大きさの全体像から見たらほんの小さな一歩でして・・・
もちろん、ゼロから1への一歩は偉大ではあるのですが、
それで喜んでばかりもいられません。
そして、気になるのが報道のテイストです。
このニュースを観たら
「継業に興味はあったけど、自分には難しそうだ・・・」
と感じた人が多いのではないでしょうか?
やはりハードルが高いですよね。
キャスターのコメントも、
「身内ですらない第三者への継業となると大変・・・」
「継がせる側にも、継ぐ側にも相当なガマンと覚悟が必要・・・」
ともっともらしいものでした。
でも、本当にそうなのかな・・・
と違和感も。
第三者のほうが継ぎやすいケースは現実は多そうだし、
そんなに気負わなくてもはじめられる方法があるんじゃないかな、と。
「気合が入ってて動機をしっかり語る人より、
『なんとなく来ちゃいました』みたいな人のほうが
結果的に続くもの」
これは合気道の師範が語っていた言葉です。
事業だって案外こんなもので、
もっと入口は緩く考えていいんじゃないかな・・・
もっと楽に、いろんな人が継業に
アクセスできたらいいと思います。
それを見つけるのが、僕らの宿題ですね・・・