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知り合いの会社が倒産した

クライアントの社長さんとの雑談をしていたら「知り合いの会社が倒産した」と教えてくれました。

またか、です。
この手の話は本当に増えています。

そして、この先もっと増えるでしょう。
勘でしかないのですが、この先しばらく、中小企業の経営環境は悲惨な状況となると思っています。


関係先に倒産されると、こちらもダメージを負いかねません。

顧客が潰れて売掛金が回収できない。
仕入先が倒産して、重要な材料や商品が急に手に入らなくなった。
こんなことが起きるわけです。

十分に注意しておいた方がいいでしょう。
取引先や顧客の倒産対策は優先順位が高い取り組みです。


逆に、倒産する可能性が高くなった会社の社長さんへのメッセージも添えておきます。

まず、潰れる前に、自分で降りることです。

どちらにしても会社が無くなるという結果になるのかもしれません。
しかしこの2つでは、結果はまったく変わります。

自分で降りれば、ある程度自分で状況をコントロールできるため、メリットを作ることができます。
一方、ギリギリまで粘ったうえに、強制的につぶされたら何もできません。

冒頭の会社では、自分で降りず、ひたすら粘ったのでしょう。
結果、銀行から会社の口座も社長個人の口座も凍結されて終わりました。
口座からお金をおろすこともできないので、給料も仕入代金も払えません。
自己破産しようにも、そのお金すら無くなってしまったのではないでしょうか。

負けを受け入れ、撤退の見極めができるかが勝負です。




もひとつのメッセージは「ちゃんと相談しましょう」です。
窮地に追い込まれたときの自分の判断ほどあてにならないものはありません。
「自分にはいつでも、まともな思考力と判断力がある」なんて、変な自信を持たないほうが無難です。

専門家を含め、冷静に、一緒に考えてくれる人に相談してください。
実は、誰に相談するべきかという、相談相手選びも簡単ではいテーマなのですが……。
それはそれとして、とにかく一人で考えないこと、です



誰しも、苦労なく、うまく経営ができたらハッピーです。
でもそう甘くはありません。
潰れる会社は世の中からなくならないし、景気や環境によってその可能性が増えるときもあります。

潰れそうなときの立ち居振る舞い方を気にして欲しい、というのが私の社長への願いです。

倒れないのが一番ですが、倒れることを避けられないケースがあります。
でもその時の「倒れ方」には自分の裁量があります。

うまく倒れることができれば、周囲も自分も最悪を避けることはできるでしょう。

〜お知らせ〜
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この記事を書いた人

奥村 聡(おくむら さとし)
事業承継・廃業コンサルタント

これまで関わった会社は1000社以上。廃業、承継、売却・・・と、中小企業の社長に「おわらせ方」を指導してきました。NHKスペシャル大廃業時代で「会社のおくりびと」として取り上げられた神戸に住むコンサルタントです。

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