『開校のあいさつ』
ようこそ、『社長のヤメる大学』へ。
「これまで無我夢中で仕事をしてきたけど、会社って最後はどうしたらいいのか?」
「体力的、精神的にそろそろ限界。しかし、社長をやめられない……」
経営者としてのキャリアを重ね、おわりが見えてきたその時、多くの社長がこのような状況に陥り、悩み、苦しんでいました。
おわりにきてようやく悟ります。
「社長になるのは簡単だけど、社長をやめることはめちゃくちゃ難しい・・・」
社長は、操縦桿を握るパイロットです。
社長が操る飛行機(=会社)は飛んでいます。
でも、永遠に飛行機を飛ばせ続けることはできません。燃料が尽きるし、故障することもあります。操縦者たるパイロットに限界がくる場合もあるからです。
ですので、いつか必ず飛行機を着地させなければいけないときがきます。
ところがパイロットはその方法を知りません。
準備はおろか、考えてもこなかったから急に焦りはじめ……。
あなたが乗客だったら、こんな飛行機に乗らされるのは恐怖でしかないはずです。上手に着地できなければ待っているのは墜落です。
経営の世界では、起業の方法や売上げの作り方ばかりが注目されてきました。でも、それだけでは全然足りません。「おわりの作り方」は、それ以上に大切です。
おわりを学ばないし、確実にやってくる未来を見ようともしないために、キャリアの最期を上手に締めくくれない社長が続出しています。人生をかけてきた仕事のラストがそれでは、悲しいかぎりです。
いつかやってくるおわりを上手に仕上げてこその成功ではありませんか。私は声を大にして言いたい。
社長がおわりを知らないことで、経営者の流動性や新陳代謝を悪くさせてしまっています。
後継者不足による企業の廃業増加が話題になることも多いのですが、案外本当の問題は、社長側のおわりに向けた姿勢や心持ちにあるのではないでしょうか。このあたりが地域経済の風通しの悪さにもつながってしまいます。
だから『社長のヤメる大学』を開校します。
“ヤメ大”は、中小企業の社長と未来の社長のための学びの場です。
会社の着地のさせ方、社長の上手なやめ方を学ぶことを目的とします。
子供や従業員への社内承継も、廃業も、M&Aも、倒産も、さらには社長の死去も。ありとあらゆるおわりに関わってきたから見えた「会社と社長を最後に待っている景色」の全体像を伝えます。
あまたの先人社長たちによる、おわりの場面での成功と失敗から抽出された現場の知恵もお届けしましょう。このようなテーマによる学びはこれまでにないものとなるはずです。
ヤメ大が、社長をやめる技法を自在に操り、悠然と、満たされ、幸福感をもって社長人生を締めくくる卒業生を輩出します。同時に、事業承継等の会社の着地が上手にクリアされるケースを増やし、地域経済の元気に寄与します。
会社の着地、社長のやめ方を学べば、将来のおわりの場面をうまくクリアできるようになります。それは当然のこと。
さらにこの学びは「今」も良くしてくれます。経営が上手になります。先を見据えた、判断やふるまい方がわかるためです。死というものを見つめることで、現在の生が充実するのと同様でしょう。
ヤメ大での学びが、あなたの社長人生をより良きものとすることを約束します。
さあ、ともに学ぼうではありませんか。
社長のヤメる大学 学長 奥村聡
