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古民家再生から考えた中小企業の生きる道

 

淡路島の古民家のDIY工事をしてました。

僕らが運営している『のびのび日和』
宿泊サービス開始にむけてです。

ファミリーやグループが
思う存分淡路島の田舎を遊ぶための基地を
つくりたいと思っています。

 

 

さてこの古民家、手前みそですが本当にいいです。

ずっと工事をしたり泊まり込んだり、
イベントをしたりしています。

その度に愛着は深まるし、発見もあったりします。

窓から見える景色や物件の面白さも最高です。

きっとこんなに良いと感じられるのは、
古民家に個性があり、
それを引き出せているからだと思うのです。

 

 

この物件、今の世の中のものさしでは超劣等生です。

築年数は80年以上。

最寄り駅からのアクセスは・・・?

設備の新しさ、便利さのものさしでは・・・?

もう最悪です。

 

でも、では世の中に通用する価値がないかといえば、
そんなことはないはずです。

この場を「面白い」と思ってくれる方、
「遊んだり泊まったりしたい」と思ってくれる人は
きっといるはずです。

むしろ、世の中のものさしに合わせて作られた
今どきのよくある物件のほうが、
人を魅了するといった意味では苦戦すると思います。

優等生になろうとした普通は、面白くないのです。

 

そんなことを考えていると、
僕がコンサルをさせてもらっている
中小零細企業でも同じだな、と思うのです。

 

人は効率化を求めます。

手間を省きたいし、
面倒なことを避けたいと思います。

時間やお金を節約したいとも思うものです。

ある意味当然で、合理的です。

 

しかし、それだけでは満足しないのも人間です。

あえて面倒なことをしたいときもあるのです。

そのためなら、お金や時間は採算度外視だったり。

 

人はどちらかを求めます。

その要望はいずれの場合も強くなります。

会社はそれに対応しなければなりません。

 

多くの場合、
中小零細企業が生き残る道は
後者だったりするのでしょう。

わざわざ使いたいサービスや、
わざわざ買いたくなるような商品を
扱えるような会社です。

そうなるためには
会社の個性がものすごく重要だと思うのです。

それがブランド力にもつながります。

 

個性的であることを恐れず、
らしさを追求していただきたいものです。

 

〜お知らせ〜
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この記事を書いた人

奥村 聡(おくむら さとし)
事業承継デザイナー
これまで関わった会社は1000社以上。廃業、承継、売却・・・と、中小企業の社長に「おわらせ方」を指導してきました。NHKスペシャル大廃業時代で「会社のおくりびと」として取り上げられた神戸に住むコンサルタントです。
最新著書『社長、会社を継がせますか?廃業しますか?』
ゴールを見すえる社長のための会【着地戦略会】主宰

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