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会社分割が実は経営にめちゃくちゃ使えます!

昨日は日帰り浜松、今日からは2日間東京。

来週は茨城と京都の舞鶴も・・・

移動が相当多くなってきました。

さて、東京で最初のお仕事は六本木ヒルズ内の会社です。

会社分割の相談ですが、過去にも分社を手掛けさせていただいています。

雑談で過去に分社した会社の話になりました。

「会社分割は本当に使えますよね。

まだ分社してからそんなに時間は経ってないけど、もう完全に別の会社にできました。

事業を整理するのにこんないい方法はないです」

社長さんのコメントです。

 

複数あった事業のひとつが、将来性は乏しいけど、手堅く稼げるものでした。

お客さんとの契約もありサービスを止めることができない事業でもあります。

しかし、基本的には急成長している会社であり、ベンチャー企業ならではの躍動感があります。

するとどうしても、企業文化とその事業のノリは違ってしまいます。

そこでその事業を別会社にし、生え抜きのスタッフを社長に置いて整理することにしました。

もし同じ社内で同居させたままにしたら、他の事業との温度感の差が大きくなる一方だったでしょう。

同じ会社なのに従事するスタッフの間のギャップができてしまったはずです。

 

思い切って別の会社にすることで、それらの問題を解決できました。

会社の社長になった元従業員の方も、喜び、イキイキと働いているようです。

「やっぱり、自分でやらないと分からないですよね」と社長。

分ける前の会社では、仕事をやらされている感があったそうですが、自分の会社になると目の色が変わったようです。

その事業で飯を食べさせてもらっていることに感謝を伝えられたとも。

そんなものですよね。

「サラリーマンでも経営者になったつもりで働け」と言ったって、やっぱりそれは難しい。

実際に社長をやってみなければ、そうそう変われないところでしょう。

 

本体とその事業を切り離すことができ、分社で作った会社も狙い通り動いています。

新社長もやる気に満ちています。

予定よりも前倒しで新社長が株式を買い取り、完全独立を進めることになったそうです。

 

社長は「分社でなければこんなにうまくいかなかった」と言います。

同じ会社内にあると、事業を整理しようにもなかなか難しいものがあります。

かりにできたとしても、時間がかかります。

ところが会社分割をはじめとする分社ならば、一気に線引き可能です。

社内の人間関係や文化のようなソフト面はいずれ枠組みに従うもの。

形式さえ整えれば、あとは勝手についてくると感じています。

 

会社を切ったり、事業を捨てたりといったアクションに違和感を覚える方もいるかもしれません。

しかし、あくまで分社はツールです。

目的は何なのかが大切です。

そして、これだけ変化が激しい時代になれば、スピーディーに会社のデトックスやダイエット、再編を実現しなければいけないときもあるでしょう。

そのときに会社分割を含めた分社手法は本当に利用価値が高いです。

経営者ならば知っておいて損はありません。

 

【今日のカフェ】

cafe634(銀座)

最後に少し粉を感じるようなフレンチプレスのコーヒーが美味しかったです。

 

★★関連サイトのご紹介★★

会社分割ドットコム
分社手法の活用で事業承継や会社再生、
組織変更を切り抜ける方法

ひょうごエンジン
奥村が手掛ける地域活動。
空き家のリノベーションや地域おこしのプロジェクト

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この記事を書いた人

奥村 聡(おくむら さとし)
事業承継デザイナー
これまで関わった会社は1000社以上。廃業、承継、売却・・・と、中小企業の社長に「おわらせ方」を指導してきました。NHKスペシャル大廃業時代で「会社のおくりびと」として取り上げられた神戸に住むコンサルタントです。
最新著書『社長、会社を継がせますか?廃業しますか?』
ゴールを見すえる社長のための会【着地戦略会】主宰

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