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団地再生から感じた次の住宅賃貸のかたち

僕が主宰する、ひょうごエンジンのイベントを開催しました。

今回のゲストは佐伯亮太さん。

空室の目立つ団地に住まい、
イベントを開催したり、
コミュニティを作りながら再生を実現した方です。

その取り組みは「ソトコト」という雑誌で紹介されたり、
NHKでもしっかりと紹介されました。

 

 

佐伯さんがその団地に住みだしたのは、
その一棟を所有する大家さんと知り合い、
「住んでよ」とお願いされたことによるそうです。

そして佐伯さんが来てくれたおかげで団地は活性化し、
今では入居希望者も多くなっています。

 

僕は不動産の物件をいくつか所有して運営する
家主でもあります。

そんな家主目線からすると、ちょっと失礼ですが、
佐伯さんは非常にお得な賃借人さんだと感じました。

 

思えば、これまで
「どんな人が借りてくれるか」は
あまり考慮されていませんでした。

チェックするとしても、
「定職はあるのか」
「家賃払える年収はあるのか」
程度です。

家主の方が立場が上で、住ませてあげる、
という一方的なやり取りだったような気がします。

 

 

しかし、空き家率の上昇するようになれば、
だんだんと家主の立場が弱くなっています。

当然そうなると、賃借人が優位になるでしょう。

マッチングや契約のかたちが変わっていく可能性を感じました。

 

たとえば、これまでは申込みを待つ一方だった家主から、
今度は逆に「あなたに住んでもらいたい」と
オファーを出すようになるかもしれません。

ITをうまく活用すれば十分可能な気がします。

 

佐伯さんのような人や、
素敵な部屋に改装する力のある人が、
特別な条件で部屋を借りらるようになったっておかしくありません。

コミュニティや建物にメリットをもたらしてくれるのだから、
当たり前といえば当たり前なのでしょう。

 

 

すでに家主と借主がやり取りして、
お互いが相手を見て契約を判断するような流れが
生まれていてもよかったはずです。

仲介業者が間に入ることでそういったことが難しかったり、
単に非効率として切り捨てられてきたのでしょう。

 

しかし世の中は変わっています。

これまでどおり効率よくとは
なかなかいかなくなるのでしょう。

住宅賃貸の構造が変わるかも・・・

イベントから次のかたちのヒントが少し見えた気がします。

 


(奥村聡関連の他のサイト)

その手があったか!!の事業承継や社内整理で役立つ会社分割活用法
《会社分割ドットコム》

奥村が仕掛ける淡路島プロジェクトの宿&カフェ
《のびのび日和》

地域を面白くしたい、地元ひいき活動
《ひょうごエンジン》

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この記事を書いた人

奥村 聡(おくむら さとし)
事業承継デザイナー
これまで関わった会社は1000社以上。廃業、承継、売却・・・と、中小企業の社長に「おわらせ方」を指導してきました。NHKスペシャル大廃業時代で「会社のおくりびと」として取り上げられた神戸に住むコンサルタントです。
最新著書『社長、会社を継がせますか?廃業しますか?』
ゴールを見すえる社長のための会【着地戦略会】主宰

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