先日、資格業の先輩と飲みながら、ある上場した会社の社長さんの日々を教えてもらいました。
簡単に言えば、すごく不自由でした。
日常生活にまでいろんな制限を強いられているとのことです。
上場で大きなお金を手に入れた一方、手放した自由も大きかったということでしょう。
どちらがいいかはその人次第なのでしょう。
みなさんは、どちらがいいですか?
僕はある案件で、急に上場企業と関与することになりました。
会社分割のコーディネートをしていた矢先、分けたうちの一社を「買いたい!」と手を挙げてきたのが、たまたま上場企業だったのです。
そうなると急に面倒な話が増えてきてきます。
「そこまでしなきゃいけないの?」と、ややうんざりしてしまうような場面まで・・・
クライアントは社長がたった一人の役員で、たった一人の株主でもありました。
会社分割を承認する株主総会は、社長が同意すれば本来あっさり終了です。
しかし、上場企業が関与するようになると、「株主総会の招集通知を作って、株主総会開催の2週間前までに送付してください」と。
自分が会社の代表として株主総会の開催を決定し、その通知を株主たる自分にわざわざ作って送れ、ということです。
たしかに、法律に定められた手続どおりに、ベタベタにやっていけばそうなのですが・・・
手続のための手続であって、実のない形式的な労務となってしまいます。
形式的な決まり事をしっかり守ることを「くだらない」と言ってはいけないのでしょう。
仕事として、それに全力を注いでいる人もいるのですから。
ただ、僕には好きになれません。
性格だから仕方ない。
どうせエネルギーを注ぐならば、生産的なことに使いたいところです。
やっぱり誰かに喜んでもらいたい。
だから、小さな会社のお仕事がいいですね。
風通しよくダイナミックに事を進められられる点が、自分には向いています。