事業譲渡によるM&Aの依頼を受けました。
条件をまとめて、相手を探していきます。
前から「会社をどうしようか」と考えていた社長さんです。
相談も受けていましたし、私の『着地戦略会』の会員さんでもあります。
なのに、です。
M&Aを決断したきっかけをお聞きして、衝撃を受けました。
「いやね、某M&A会社の人が営業に来てね。
『会社は残して、事業だけを売却することができますよ』って言われたんだ。
その話を聞いてなるほどって思って。
ただ、どうせ頼むなら奥村さんにお願いしたくて」
と、社長は語りました。
私は心の中で驚きの声をあげました。
(え! 部分的なM&Aでもできるなんて、私たちの間では常識では!?)
前から一緒にお話をしていた社長です。
私の本も読んでくれています。
当然にこのような手法があることは、当然伝わっているものだと思っていました。
会社分割や事業譲渡を使った分社スキームは奥村が十八番にしていたものです。
今でこそ、奥村と言えば事業承継や廃業ですが、その前は奥村と言えば会社分割が代名詞だった時代もあるくらいです。
それを、私のお客さんが他社の営業マンから説明されて、「なるほど、その手はいいですね」ってなるなんて。
驚きと、申しわけなさと、ふがいなさと・・・諸々です。
私が勝手に伝えたつもりになっていただけで、本当はそんな機会が無かったのかもしれません。
私の伝え方が下手だから、社長にピンとこなかっただけかもしれません。
話と言うのは、こちらが思っている以上に、受け手に伝わっていないものなのですね。
あらためて痛感しました。
よく、肝に銘じておきます。
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