ある県の産業振興団体から、セミナー講師の依頼をいただきました。
少し久しぶりな感じです。
主催者サイドで私の講演のタイトルや紹介文を、先に作ってきてくださるケースがよくあります。
今回もそうでした。
かつては、そのまま受け入れることが多かったのですが、最近は修正であったり、ほぼゼロから組み直しさせていただくことが増えています。
一つ目の理由は、特徴や訴える力が弱いと感じるケースが多いためです。
「セミナーに参加すると何が得られるのか」
「他の事業承継セミナーとの違いは何か」
このあたりの打ち出しが弱かったりします。
主催者が公的な団体などの場合が多いので、どうしても無難さを優先してしまうのでしょう。
また、廃業させないとか、M&Aを増やしたいという主催者の思惑が透けて見えていることも。
主催者としては大切なことかもしれませんが、参加を検討する人にはそうでもないことをアピールしてしまっているケースもよくあります。
すると当然、参加したいという意欲を減退させてしまいます。
かつては、せっかく主催者サイドで考えていただいた企画にあまり口を出すもんじゃないと、遠慮する面もありました。
しかし、最近は事業承継セミナーの集客が伸びないケースも増えたため、少しでも足を運んでいただけるような切り口を、奥村も一緒に考えさせてもらうようになりました。
口を出すようになったもう一つの理由は、タイトル等と奥村が伝えたいこととのギャップです。
事業承継セミナーと聞いて、みなさんはどんな内容を思い浮かべるのでしょうか。
株価ってどうやって計算するのか、とか。
株式を後継者に譲る方法とかを思い浮かべる方が多いかもしれません。
まったくイメージが沸かない方もいるかもしれません。
いずれにせよ、あまり積極的に話を聞きたいという感情が沸かないのではありませんか。
奥村はよくある教科書的な話をしたいわけではありません。
説明じゃなくて、心に訴える話をしたいし、社長さんの背中を押せる話を伝えたいと願っています。
そう思えば、やはりタイトル等から「何か他とは違うぞ」という感覚をもっていただけるようにしなければいけません。
手を抜いちゃいけないのです。
こんな想いでセミナーの企画作りから参画させていただきたいと思っております。
いつか奥村の話を聞きに来てください。