NHKスペシャル『大廃業時代~会社を看取(みと)るおくりびと~』は、2019年10月に放送されました。
中小企業の廃業が年間4万件を超える「大廃業時代」。中には、取引先や金融機関に借金が残り、地域経済にも悪影響をもたらしてしまうケースも少なくない。こうした中、経営者に寄り添って会社の最後を看取(みと)る「会社のおくりびと」と呼ばれる専門家まで登場。会社を円満な死に導き、人や地域に余力を残して未来へつなぐ試みが始まっている。大廃業時代をどう生き抜くのか、現場ルポと専門家の提言から解決への処方箋を探る。
番組紹介文より引用
事業承継デザイナーの奥村聡は、この番組で大きくその会社支援活動を取り上げていただきました。
当時の反響はすごく、放送後は、さばききれないほどの依頼や相談が殺到しました。
そして、数年たった今でも「あのときのNHKを観て、自分もいつか奥村さんに依頼したいと思い続けてきた」といった声が寄せられています。
NHKスペシャルが、「廃業」というテーマを世に発信してくれたことは、本当にありがたいことでした。
これで救われた社長さんや、そのご家族もたくさんいらっしゃったことでしょう。
廃業は、誰でも、どんな会社でも確実にできて、すごく効果的な取り組みです。
うまく立ち回れば周囲への損害を最小限に抑えつつ、状況をリセットすることができます。
「廃業=悪」という認識を持つ方が中にはいらっしゃるのかもしれません。
しかし、それは違います。
廃業は、自主的かつ、積極的に整理する行為です。
無理に無理を重ね、最後は周囲に損害を与えまくることになる「倒産」と比べれば、廃業が悪ではないとお分かりいただけるのではないでしょうか。
しかし、廃業の世界はちょっと分かりにくいし、おそらく地味なお話です。
普通のメディアならば、自主的な廃業なんかより、派手な倒産事件や、一発大逆転みたいな話を好むことでしょう。
それでもあえて廃業をテーマにしてくださったことに、NHKの問題意識やプライドを感じます。
番組制作に関わってくださった皆さんに感謝申し上げます。
番組内では、三重県の印刷会社で奥村が手掛けた廃業支援を取り上げています。
事業の廃止を伝えた社員集会のときや、雇用を残すために他社にかけあったことなどが話題となっていました。
また、島根県での事業継承セミナーや、ガソリンスタンドでの相談の様子も紹介されています。
購入期限は、2022年10月18日までのようです。
単品購入ならば税込220円で視聴できます。