事業承継の案件というものは、話が整理できたのにスムーズに進行しないというケースがけっこうあります。
法律面や税金面などの課題をクリアできる方法を見つけ「これで出口が見えてきた」と思っても、また後ろに戻されたり・・・
「あとは詳細を詰めていくだけ」と期待したら、ちゃぶ台をひっくり返されるような話になったり・・・
今日も兵庫県内のある案件でそんなことになっていました。
また近々お会いしに行って、修正を図り、もう一度レールに乗せなおさなければいけません。
で、その原因の多くは先代の「鶴の一言」だったりします。
もちろん悪い意味のほうです。
急に決定事項をひっくり返したり、ご自身の中で思い違いを加速させて話をこじらせたり、と。
最近では「そんなものだ」と慣れてきましたが、とはいえ、冷や冷やさせられることはよくあります。
先代社長としては、なかなか事業承継に気持ちがついていかないのでしょう。
いつまでも会社が自分中心で、指示をすればその通りに動くような気がしてしまうのでしょう。
頭の中ではわかっているはずです。
また、引退するという寂しさの反作用で、事業承継を阻害するような言動をとってしまうのかもしれません。
なかなかに困らせられることが多いものです。
しかし、そんな先代であっても、理解しようと努め、できるだけ受け入れてあげたいところです。
理解しようとしても、理解なんてできないのかもしれません。
もちろんこちらも感情がありますから、拒絶したくなるときもあります。
それでも、これまで会社を支えてきたことに経緯をはらい、人生を投じてきた頑張りに感謝と祝福を送るようにしたいです。
それを続けられれば、どんな案件でもきっと出口は見えてくると思っています。
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