首都圏と地方では、まったく経営環境が違います。
「そんなのあたり前」と言われてしまうかもしれませんが、頭と感覚では大きな差があります。
奥村もかつては、顧客も人材も無限に手に入る感覚がありました。
でも地方に拠点を移し、さらに過疎地域まで足を運ぶようになって、はじめて現実を肌で感じられました。
今回の東北遠征でも、経営環境の変化を実感してきました。
お仕事はすべて廃業や倒産に絡むものでした。
事業継承や税金対策などのイケてる会社にまつわるテーマは、一件もなかったわけです。
いまだに経営指導という名で「がんばって売上増やせ」と言い続けることは、もうピント外れもいいところでしょう。
現実を見ていない掛け声に意味はありません。
地に足のつかない夢物語はもういりません。
もはや、害です。
勝とうとするよりも、負けないことを考える。
謙虚に先行きを見通し、必要あれば早めに撤退を選択する。
経営が持続不能となる状況までを想定し、その時の準備をしておく。
こんな堅実な姿勢で経営をする時代なのでしょ。