奥村 聡– Author –

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事業継承も大切ですが、会社の終わりも知っておきたいところです
会社に寿命はありません。 ゆえに「ゴーイングコンサーン」という、会社が将来も事業を継続していくことを前提とする考え方があります。 しかし、現実には永続できる会社というものはほぼ皆無でしょう。 どこかのタイミングで命を終えているケースが多いの... -
株価評価とМ&Aで本当に売れるかは別問題
少し前までお手伝いしていた事業承継の案件では、最終的に番頭さんが会社を継ぐことになりました。 ふりかえれば、先代社長にも番頭さんにとっても良い落としどころに着地できたと思っています。 僕は交渉の参謀をしていたのですが、社長は自分の思... -
廃業から第三者への事業継承へ方向展開!
「廃業するから相談にのってほしい」 ネイルサロンの女性オーナーから依頼がありました。 長年続けてきたけれど、ここ数年間の売上は減少。 そして、本人は別の新しいことをやりたいとお考えでした。 ご要望どおり、私がお手伝いしながら、廃業を粛々と進... -
事業継承できる後継者の探し方を考えてみましょう
後継者がいないという会社は多いもの。 どうやって会社を継承できる相手を見つけたらいいのでしょうか。 数年前に神戸商工会議所の経営相談員の方からお話を伺いしたことがあります。 同会議所では『事業引継ぎ支援センター』を立ち上げ、地元金融... -
会社分割とは?
【会社分割の概要】 会社分割とは、会社が事業に関して有している権利義務の全部または一部を他の会社に継承させる行為です。 会社法に定められる組織再編行為です。 事業や権利義務を譲り渡す会社を「分割会社」。 継承してもらった会社を「承継会社」と... -
事業継承の3点セットを意識して計画づくりにのぞむ
事業主だって命は有限です。 「俺がいなくなった後の会社のことなんかどうでもいい」 こう思われる社長もいるのかもしれません。 でももし、「できるだけいいかたちで会社を残したい」と思っていただけるなら・・・ そんな優しい社長さんは、まずご自身が... -
大阪の事業承継コンサル案件にて
とある大阪の会社さんの事業承継案件をコーディネートしています。 ゴールラインはもう見えてきたのですが、そこから少し進んではまた戻る、を繰り返しています。 粘り強さが大切です。 この案件は先代が70代後半、後継者候補は40代半ば... -
事業継承の相談相手がいない!?
いざ事業継承に取り組もうと思っても、「どうにも良い相談相手が見つからない」というケースが多いようです そこで今回は、相談相手の探し方や専門家とのかかわり方について考えてみましょう。 事業承継では、税理士や弁護士などの“士業”と呼ばれる... -
会社分割を使ったm&aで節税ができるの?
【M&Aのスピンアウト?】 М&Aの分野の『スピンアウト』とは、 会社の事業などの部分を分社して独立させることです。 株式を買い手に売却してМ&Aを実現することが通常です。 しかし、わざわざ別会社を立ち上げて、 その会社を譲渡するメリットがある... -
事業のリノベーションに取り組む
社長さんとお話ししていると「この仕事(この業界)に未来はない」といった声をよく聞きます。 多くの業界で環境が変わってしまい、商いが難しくなっているようです。 でも「本当にもう打つ手がないのか?」と問われれば、案外そうでもない気がします。 &n... -
事業継承をするにも会社の借金が膨らんでしまっている!?
「ウチの会社なんて誰も継がないよ」と、事業継承をあきらめる声が社長から聞かれます。 その理由には主に財務内容の悪さと、ビジネスモデルの老朽化の問題があるのでしょう。 借金が膨らんでいるといった財務内容の問題が前者。 もう一つが、頑張っても利... -
【まちづくり】ひょうごエンジン・ミーティングのお知らせ
ひょうごエンジンは、事業承継などのコンサルティングだけでなく、不動産企画や街づくりや地域おこしなどの地域活動も精力的に行っています。 今日はその街づくり関係のお知らせです。 6月20日に神戸でイベントを開催します。 南あわじか... -
遺産分割が紛糾しないための対策は?
自分の相続について「うちは大丈夫。もめることなんてありえない」と言っていたのに、その人が亡くなった後で相続人が揉めてしまった……というケースはよくあることです。 相続の話し合い、いわゆる『遺産分割』についてはトラブルが起こって当然だと思って... -
事業継承、第三者後継者の資力や銀行からの信用力が弱くて進まない・・・
経験豊富な番頭か、オーナー一族の人間か? 後継者選びを迷っている物流会社がありました。 番頭さんの方は会社の仕事を熟知していて、リーダーシップも十分です。 もう一方の候補である、株主や社長と同族の男性社員は、まだ経験が浅く、経営者としての力... -
会社が倒産したら無関係の娘たちまで破産!?
かつて私が経営コンサルティングを手掛ける前、司法書士として債務整理の業務を手がけていたときのことです。 母親と娘二人が借金の相談に来ました。 「会社が潰れ、銀行から借金の返済を迫られている」と。 印刷会社を父親が創業し、死亡後は母親... -
後継者が育たないとお嘆きになる社長へ
伝統工芸の会社を引継いだ僕の友人は、親の代から比べると売上げベースで15倍に会社を成長させました。 その彼に事業承継が成功した秘訣を聞くと「親の目が届かないところで自由にできたから」と言います。 活躍している後継者を見ていても同じようなケ... -
在任中の社長が亡くなってしまったら?
社長という立場のおわりについて考えてみたことがありますか? 整理してみると、おわり方は3タイプしかありません。 ①自主的に引退する。 ②倒産等によって社長のイスを失う。 そして③お亡くなりになる。 今回は、③の「社長の死亡」をテーマに考えてみまし... -
子供が継がない場合の事業継承はどうしたらいいのか?
【「後継者がいなければМ&A」に物申す】 「子供は東京の会社でサラリーマンをしていて、家業を継ぐ気はまったくない」こんなケースが、会社の後継者不在の典型例でしょう。 「後継者がいないならばM&Aで会社を売ればいい」という提案がなされる場合... -
新規事業など、新しい経営の取り組みは『ブーム』に乗っちゃダメ!!
今日は御影のカフェレストランで会食でした。 これまで数々の事業を立ち上げてきた方と。 一般社団法人の設立の件でお話をお伺いしました。 その方は、過去にいくつものプロジェクトに関わっていらっしゃるのですが、その一つである障がい者... -
事業継承って、そもそも何が問題なのか?
「事業継承って言葉を聞いてもピンとこない」という方は、実は社長の中にも結構いらっしゃるのではないでしょうか。 前回のコラムのように「事業承継といったって相続税の話だ」と思っている人もいそうです。 最初から最後までお金の話に終始して・...